受託開発の極意

受託開発の極意―変化はあなたから始まる。現場から学ぶ実践手法 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

受託開発の極意―変化はあなたから始まる。現場から学ぶ実践手法 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

第1部は受託開発の手ほどき、第2部は人と組織を変えること 
という、2部構成。
第1部に書かれていることは、システムエンジニアとして
押えておかなければいけない基本を書かれていた。
見積もりについて、あまり得意では無いんだけど、
経験・勘に頼るのではなく、実績データを元にすることが重要、
要は信頼できるデータをそれを活用できる状態にすることが重要だと気づかされた。
要件定義は、つくるものの目的に主眼を置くこと。
つくる手段のほうではなく、何を・なぜつくるのかが重要。
あと、進捗と議事録を提示するのが重要とのこと。
運用・保守性の重要さについても記されている。
現場では、ドキュメントはないがしろにされつつあるけども、
開発者・保守担当が違う場合も多々あるし、
何しろ、開発期間よりも運用期間のほうが長い。当たり前のことだが。
そのためにも、保守に役立つドキュメント作りが重要だ。
スケジュールは、ただの進捗表とするだけではなく、
簡潔なポイントを載せたほうがいいのいうのは参考になる。
見る人に伝わりやすいするようにする気配りだ。
単なる進捗管理ではなく、進み具合や問題点の把握を目的とすることとのこと。
また、スケジュール進み度合いの、実際にかかった時間・工数を
控えておくのがよいとのこと。実績データは重要。
第2部は、自分・組織の変え方について。
自分を知ること、変わった後を思い描くこと。
当たり前のことだが、重要だ。
空気の読みすぎは良くないというのは、納得した。
自分はたまに、発言に遠慮してしまうときがあるが、
空気読みすぎでそもそもの目的が達成できなくなったら、本末転倒だ。
本のボリューム的にも、読みやすい良い本だった。