ヒミズ

川崎のTOHOシネマズにて鑑賞。
園子温監督作品、原作は古谷実。単行本を全部持っている作品。
主演が染谷将太二階堂ふみという、失礼ながらあまりよく知らない2人。
でもこの作品でヴェネチア国際映画祭で賞を取るほどで期待が上がって行く。
作品は、原作を踏襲しつつ、去年の大震災を絡めていて、より重い作品になっていた。
出演陣は、園子温作品のオールスターともいうべきメンバーが揃っていて安心感が有った。
神楽坂恵のエロシーンが無いのは、ある意味残念ではあったが。
母親は逃げ、父親はサラ金から600万借金してるような状況で、
住田(染谷将太)自身は普通の人生を暮らすことに憧れを抱いているのに
それすらもままならないという状況で、最終的には父親を殺してしまう。
自首せずに包丁を持って徘徊するところは、絶望しかなかった。
茶沢(二階堂ふみ)の詩の朗読のところや、住田を殴るところなどは、
満島ひかりを彷彿とさせる雰囲気があって見入った。
あとはスリ役の窪塚が良かった。10年前ぐらいの作品で良く観た
窪塚の狂気が垣間みれた。素晴らしい作品だった。